旬を実感・食感・体感!*その1

こんにちは。モニターの中島郁子です。
9月半ばになっても厳しい残暑が続いていますが、後少しの辛抱だそうです。体調にお気をつけてお過ごし下さい。

さて、暑いと言っていても季節はちゃんと進んでいて、新米の季節がやってきました。
「新米の食べ比べ」や大好評の「秋刀魚のつかみ取り」が出来る、「みずほ」恒例の「旬を実感・食感・体感!」が、17日から行なわれています。17日と18日に行ってきましたので、その様子を2回に分けてご覧頂きたいと思います。

農産物の放射能濃度検査結果放射能検査看板
「みずほ」では3月末から、高妻茨城大学教授のご協力により、継続的に放射線量の測定検査を行なってきました。その結果は、店頭にも張り出されています。

今回のイベントでは特別に(17日のみ)、この放射線量測定検査を行なう「放射能測定コーナー」が設けられました。「みずほ」の消費者会員が、農産物や土などを持ち込んで、ご自分の目の前で放射線(ガンマ線)を計測してもらえるという企画です。
先着50検体、というので、10時からの検査に朝早く(早い方は7時半)からいらしていたそうです。それだけ関心が高く、不安をお持ちであり、なおかつその不安を拭う手段が身近にないということなのでしょう。

検査をして下さるのは、茨城大学大学院理工学研究科応用粒子線科学専攻の高妻孝光教授と大学院生、そして社長に会いたい気持ちと、放射線の講義を聴きたくて今回ボランティアを申し出てくれた学生さん(4年生)です。私もちょっとお手伝いさせて頂きました。
高妻教授と院生検査中
(写真左:高妻教授と院生、右:検査中)


検体を持ち込まれた方は、つくば市、つくばみらい市や土浦市などの他、柏市や取手市などからもいらしていました。

持ち込まれた検体の多くは土でした。自宅の庭の土、家庭菜園の土、畑の土が多かったです。今まで楽しみに耕し、大事に作物を育てていらした土が、放射能に汚染されていないかどうか知りたい、と思っていらしたのでしょう。今まで不安で、せっかく出来た野菜を捨てた、とおっしゃる方もいました。また、日ごろ子供さんが遊ぶ場所の土を持ち込まれた方もいらっしゃいました。皆さんとお話していて、目に見えない放射性物質に対して不安を持たれていることが分かりました。
その他の検体は、玄米・白米、野菜、果物、卵でした。

検査は、今まで「みずほ」で公開検査をしてきた方法です。(詳しくはHPをご覧下さい)
ただし、時間が限られているので、通常3回計測してその平均を測るところを1~2回計測にしました。その分、CdTe半導体検出器を使用して、セシウム137、134の存在を調べたり、カウントモード(放射線を1個ずつ測るモード)を使って調べ、NaIサーベイメータの補助にしました。この器械はまだ試作品だそうで、初お目見えのテスト検査器でした。
それでも、結局67検体を、昼食を食べる時間もなくして調べ終えたのは、3時少し前でした。申し込みをされていらっしゃらなかった方がお一人いたので、先生方は3時過ぎまで待って下さっていました。こんなところにも高妻先生のお人柄が出ていました。
CdTe半導体検出器を上に乗せて検査中丁寧に説明する高妻教授
(写真左:CdTe半導体検出器を上に乗せて検査中、右:丁寧に説明する高妻教授)

結果について、先生方が皆さんに説明されていたのを報告すると、土には放射性物質はあります。その量は、この簡易検査でおよそ200~800ベクレル/Kg 程度のものが多かったです。元々ある程度あったでしょうし、特に肥料をやった畑ではカリウムも入っていますから、高めに出るのは普通だそうで、放射性セシウムの実際の量はもっと低い数値になるそうです。
ただ、今回持ち込まれた土の中で、落ち葉をかき集めたものや木枝を燃して灰にしたものの混じっている土からは、高い数値のものがありました。それらについては、持ち込まれた方が先生から個別にアドバイスを頂いていました。

野菜や果物などの農作物、特に玄米や白米は、すべて非検出でした。
今まで大学で調べた作物も非検出だそうで、「セシウムをあまり取り込まない生物の仕組みはすごい」と先生はおっしゃっていました。

検体のうち 22の土や作物は、大学に持ち帰り精密検査をして下さることになりました。結果は、1ヶ月ほどかかると思います。なお、結果が届きましたら、「みずほ」からお知らせすることになりましたので、お待ちください。

今回お手伝いしていての感想ですが、目に見えない、解らないものについての不安は、皆さん等しく大きいと思いました。そして多分、皆さんは「この土の上に住んでいていいの?」「この土で作物を作っても大丈夫?」「この土で作った作物を食べても大丈夫?」「この土で遊ばせても大丈夫?」という不安に対して、大丈夫という「お墨付き」が欲しかったのではないかと思いました。
自分の庭が、自分の菜園が、自分の畑が、「大丈夫だ」と言ってほしい。そのお気持ちはよく解ります。でも、結果は自分で判断し、自分で安心を作る以外にないと思いました。どうしてかと言うと、先生方が「非検出です」とおっしゃったのに、納得されていない顔をされる方がいらしたからです。出た数値を、自分がどう考えるかで自分で安心を作る以外に安心を得る方法はないんだ、と私は知りました。
土の検査結果もそうです。当たり前にある数百ベクレルの数値を、高いとみるかどうか。さらに、1000なら、3000なら・・・、と自分で自分に問うしかないのだと思いました。

だからこそ、その大前提として、自分で判断する基準になる客観的な数値を、手軽に、身近で調べられるようにしてほしいと願います。テレビで見たのですが、ベラルーシでは小学校の先生が地区の住民が持ち込んだものを検査してくれていました。
もっと言えば、各家庭で簡単に検査できる器械を(ある程度の信用性の高い)開発してほしいとも願います。
もう後戻りは出来ないのですから・・・。

次回は、「さんまのつかみ取り」など楽しい写真を沢山入れます。お楽しみに♪

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