「放射線の正しい知識と対策」講習会に参加しました

こんにちは。モニターの中島郁子です。

23日に行われました「放射線の正しい知識と対策」の講習会に参加してきましたので、ご報告したいと思います。

これまでこのブログでもご報告してきました通り、「みずほ」では、放射線に関する公開勉強会を続けてきました。今回は、その拡大版とも言えるもので、つくば市の後援を受け、より多くの方に放射線について正しい知識をお伝えしようと企画されたものです。会場となりました「ホテルグランド東雲」には、200人以上の参加者が集まりました。

まず、主催者である「みずほ」から長谷川社長が挨拶に立たれました。

放射線について色々な情報が出ている。生活者として、放射線を正しく理解して生活することが避けられないから、どう理解し、どう行動するか、高妻先生に教えてもらおう、と話されました。

次に、後援をしたつくば市の市原健一市長のご挨拶がありました。

放射線に対する市民の不安は大きく、市にも多くの声が寄せられている。物産展では買ってもらえるがスーパーや企業には購入してもらえない現状もあり、生産者が困っている現状だ。そんな中、どのように行動することで市民に安心頂けるか研究していきたいと思っているので、このような勉強会を有り難く思って支援している。市としては、「放射線対策室」を設けたり、計測器を購入する(9月~)など、市民の不安払拭を心がけている、と話されました。

続いて、高橋生産研究部長が、これまでの「みずほ」の取り組みについて紹介しました。

農産物だけではなく、土壌・堆肥に至るまで、「みずほ」が簡易検査ならびに精密検査で検査した数は279で、これは、茨城県が行なった農畜産物の検査数のほぼ半数になり、細かく検査できたと思っている。
今心配されている水田土壌については、4月からずっと検査を続けており、8月5日現在ヨウ素131は非検出になっていること、セシウムについては、4月に1913ベクレル/Kgあった水田で8月には452ベクレル/Kgになったことなどを示して、セシウムは、水溶性で水に流れやすいと言えるのではないか、と考えている。(ちなみに、この水田の新米は、ワラからも稲からもセシウムは非検出でした)
先日行なわれた「日本土壌肥料学会」で発表された見解では、土壌から玄米への移行係数は、0.00021~0.012である、とのことから、土壌からの移行は現在言われているもの(0.1)より少ないのかもしれない、とのことです。
「みずほ」では、今後も公開検査をし、必要なものは精密検査もしていく、とのことでした。

そしていよいよ高妻先生の講演が始まりました。

先生は初めに、「みずほ」との関わりの経緯と、現在24時間体制で放射線量測定検査をしている学生さんに対する謝辞を述べられました。私も3月29日に初めて公開で測定検査があった時から10数回、毎回3時間~4時間にも及ぶ検査を続けてくださっている高妻先生と学生さんには本当に感謝しています。お会いしたときにお礼を言うと、「お役に立てて嬉しいです」と笑顔で答えてくれるのですが、学生さんは、ご自分の研究とは別にこの検査をして下さっているのです。本当に有り難いことです。

まるで会場が高校か大学の教室になったように、「放射線と生活」と題してのお話、まずは「放射線とは一体何なのか?」についての基礎的な講義が始まりました。お話を聞きながら、私たちが誤解しそうなことや不安を煽られてしまっていたことなどを気づかせて頂きました。

例えば、天然の放射線と人工の放射線は同じである、ということ。一部の報道に、「天然のものには身体が順応しているが、今回の事故で出た放射線は人工なので怖い」という記事を私も見たことがありますが、そんなことはないそうです。

また、「セシウムが蓄積される」という記事も見たことがありましたが、これも間違いで、セシウムは70日くらいで体外に排出され蓄積されないそうです。

その他、以下のことを教えて頂きました(一部省略)。
放射線は、うつらない。放射性物質は増えない。刺さらない。生物は放射性物質の放射線を下げない。

自然に食物に含まれる放射性カリウム40による被ばくは、年間100~200マイクロシーベルトあり、人間は体重の0.3%がカリウムだそうです。カリウム40は、ポテトチップスに400ベクレル/Kg、わかめやホウレンソウに200ベクレル/Kg、バナナ110ベクレル/Kg、ごはん30ベクレル/Kgなど、私たちが普段食べている食品にも含まれているそうです。

自然および人工放射線の年間線量は、日本平均で、食品から(内部被ばく)年間410マイクロシーベルトある。

セシウムは、5歳未満の子供では、大人の5倍のスピードで排泄される、というちょっと安心する情報も頂きました。
セシウム137が、あまり濃縮されないものに、人参、肉、ジャガイモがあるそうです。

そして最後に、1963年におけるセシウム137は、水田で39ベクレル/Kg、畑圃場31ベクレル/Kg、白米4.2ベクレル/Kg、玄麦44ベクレル/Kgもあったことを示されました。つまり、私たちの年代はこれらの田や畑で作られた農産物を食べて育ったわけで、それでもガンにもならずに生きている事実があることを示して下さったのです。
さらに、フィンランドのヘルシンキあたりの放射線量は、0.156~0.220マイクロシーベルト/時であることも示されました。つくば市が、0.15(8月24日朝日新聞)ですから、この2つの情報は私には大きな安心につながりました。

講演終了後、牛久市からいらしたという女性から質問がありました。
ガイガーカウンターで測定をしているが、測り方を知らずに測っているので、数値も安定しない。正しい測り方を教えてほしい、とのことでした。
先生のお答えは、
ガイガーカウンターは、中程度の感度で、特にガンマ線に対しての感度は低い器械です。元来、放射線は気まぐれに出るもので、規則的に出るものではありません。だから少しでも正確に測るために24時間測り、その平均を見ています。バックグランドを測り、その差を何度も計測してみると少し判ってくるかもしれません。我々は鉛を用いて遮蔽していますが、一般には鉛を用意するのは無理なので、水で遮蔽してみるといいかもしれませんね、とのことでした。

今後少なくとも30年は付き合っていかなくてはならない今回の原発事故に由来する放射線ですが、付き合って行くからには「相手」を知ることから始めよう、という高妻先生のお言葉を胸に講習会を後にしました。

なお、次の公開測定検査は、8月28日(日)に行なわれます。詳しくは、「みずほ」HPをご覧下さい。

拙い長い文章をお読みくださって有難うございました。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カテゴリー
最近の記事
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
プロフィール

みずほの村市場

Author:みずほの村市場
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード