放射能測定器導入

こんにちは。モニターの中島郁子です。

さて今回は、「みずほ」が導入した放射能測定器についてお伝えします。
導入の経緯などはHPに書かれていますので、そちらをお読み頂きたいと思います。

測定器TN300B今回導入した測定器は、ひたちなか市の「テクノエーピー」社が開発した、国産の食品用放射能測定装置TN300Bベクレルモニター(写真)というものです。
3インチNaIシンチレータを使っていて、高感度のものです。50mmの鉛を遮へい体にし、環境放射線を受けにくくしています。
ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、カリウム40の核種が同時に計測でき、パソコンでデータを管理もできます。
何よりアフターケアが良くて大助かりです。というのも、器械は「入れればいい」というものでないことがよ~く解りました。実際に動かすと、色々解らないことがあり、その度に質問したり出来ますし、問題が起きたら来ても頂けました。精密器械であればあるだけ、難しいことがあると感じました。

測定は、まず試料の下準備をします。農作物は、洗って水を切ってフードプロセッサーで細かくします(写真:フードプロセッサー)。土壌などのうち、木枝が入っているものはそれをハサミで刻みます。
次に、それを容器に入れます。これが問題です。容器中にビニール袋を入れ、その中に隙間なく入れるのですが、なかなか難しいのです。ここでちゃんと入れるかどうかによって判定が変わりますので、神経を遣います(写真3)。
それから容器全体の容量を測ります(写真4)。
念のためもう1回ビニール袋に入れて、計測器の中に収め、結果を待ちます。
結果によって、再検査もしますし、茨城大学に精密検査をお願いもします。
フードプロセッサー容器に詰めます重さを量ります
(写真左:フードプロセッサー、中:容器に詰めます、右:重さを量ります)

ここまでお読みになって、あれ?、とお感じになった方、いらっしゃいますか?
そうなんです。実は、何故か私が測定に参加することになりました。この3月でモニターの仕事が終わるとホッとしていたら、2月の初めに高橋生産研究部長からお電話を頂き、参加することになりました。

目下研修中です。
16日には、茨城大学の高妻教授の研究室に伺って、放射能測定の注意点、データの読み方、スペクトルの見方などのご指導を頂きました。そして大学院生の方に実際に測定をして頂きながら細かくご指導頂いてきました。
データの読み方を習う手順を教えて頂く
(写真左:データの読み方を習う、右:手順を教えて頂く)
また、検査に必要な実験器具類や消耗品を含む備品についてもご教示頂きました。

24日には、先生がつくばにいらして下さり、私たちが実際にやっている場所でご指導頂きました。というのも、実験室や検査機関ではないので、測定器があればそれだけで測れるというものではなく、相当の準備が必要なのです。呆れるほど多くの準備が、「みずほ」にも私にも必要だと知り、ご指導中に逃げ出したい思いでいっぱいでした。
試験的に測っておいたデータを見て、ピークの読み方や結果の読み方についてもご指導頂きました。
今後も再度大学に伺って研修をさせて頂くことになっています。

今はビクビクドキドキの私ですが、測定に期待していることがあります。
それは、生産者さんの土壌や堆肥が、短時間で計測できることです。圃場管理に大きなメリットになると思います。生産現場である田や畑の土を測定することは、生産者さんが安心して作物を作ることが出来るということで、その土から出来る作物は(土からの移行が少ないのですから)、消費者にとっては大きな安心になりますので、しっかりやりたいと思います。
元々「みずほ」では、土壌分析は以前からやっていて、土壌管理については定評があり、それが高品質の作物作りに活かされてきましたが、今回最も心配されている放射線量についても調べたら、鬼に金棒だと思います。
もちろんちょっとでも何かあれば茨城大学で精密検査をしますし、チェック体制は整えられています。

素人の私が測定することに疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、実は利点もあると思われます。
というのは、「調べる」ことに普通の主婦感覚というか、「本当なの?」という疑いの目を持っていることは意外にいいのではないでしょうか?理系で実験を知っている方が、当たり前に考えることや当たり前にやってしまわれることを1つ1つ、「何故?」と疑い、「これはどうなの?」と思い調べることは、時間もかかるし、無駄もあると思いますが、いいことになるかと思います。
私は消費者ですから、食べる側、それも幼い孫に食べさせることを念頭において、調べたいと思っています。
いつか、消費者の皆さんはもちろん、生産者さんからも「やらせて良かった」と思ってもらえるように頑張ってみます。

今は問題も多発していて、不安もあり、「器械を買ってほしい」と簡単に考えていたと反省しているくらいです。
でも実際にやってみて、どんなに神経を遣う仕事であるかは解りました。
と同時に、こんな大変なことを震災直後に「消費者が安心出来るように」「日本の農業をダメにしないために」と何度も通って公開で検査して下さったり、持ち帰って寝る時間を削って検査して下さったことを思って、改めて高妻先生と学生さんたちに感謝もしました。

後戻り出来ないなら、何をしたらいいか、そしてそれが個人のためでなく、多くの人のためになるように考えていきたいと考えています。

技術交流研修会

こんにちは。モニターの中島郁子です。
春に向かっているのが実感できるようになりました。花粉症の話ですが・・・。

さて今日は、つくば店と水戸店が合同で行なった生産者の技術交流会の一部をご紹介します。

22日に行なわれた研修会は、主に果菜類・根菜類生産の生産者さんが集まり、圃場巡りの後、専門家の先生から講義を受け(「座学」)、終了後交流会を持つ、という日程でした。
昨年11月に開店した水戸店からの生産者さんを含む総勢60名近くの方が、更なる品質向上に向けての研修を行なったもので、私は、午後3時から行なわれた「座学」に参加してきました。
技術交流研修会1技術交流研修会1

研修会冒頭、高橋生産研究部長から、「組織として全体が1つになって良いものを作っていかなくてはならない。今日は、それぞれの技術を隠すのではなく教え合う関係になってほしい」と挨拶がありました。

続いて、事前に測っておいた、両店生産者さんの野菜の硝酸測定値が全員に公開されました。
硝酸は、野菜ごとに基準値があり、その数値の高低は品質と関わりがあるそうです。例えば、数値が高くなると自然薯や長芋などは切り口が赤くなりやすいとか、ネギは硬くなりやすいなどです。
そして、「硝酸1つを調べることでも色々判るので、ちゃんと土壌分析し、科学的データを使って、より高品質の作物を作れるようにしていこう」と話されました。

生産者名、野菜名、数値が、参加者全員に公表されたのです。それも店頭に並べられていた作物を抜き打ちで調べた結果をです。ベテランも新人も、もちろんつくばも水戸もなくです。これを「怖い」と思い、「恥ずかしい」と思う気持ちが、「ではどうしたらいい?」になり、そして
「みずほ」の品質の高さに繋がってきたのだろうと思いました。この厳しさが、「みずほ」ブランドそのものなのでしょうか。

それから、片山悦郎先生のご講演『農事気象予測と作物生育予測』がありました。
片山先生は、「みずほ」の栽培技術アドバイザーの先生です。
「仕事は、人の役に立って人に喜ばれる世界。偏屈にならないように」ということからお話が始まりました。
そして、農事気象学会が発行している『農事気象予測と作物生育予測』を元に、今年の予測をお話になりました。さらに、農事気象予測を活用して、葉菜・根菜類、果菜類、果樹、稲のそれぞれの栽培ポイントについて説明され、「本物野菜の作り方」「害虫の防除」と進みました。

先生は、今までに生産者さんの圃場を巡ってご指導していらしたので、お話も個人ごとに指摘されていて、さすがだなぁ~、とお聞きしていました。先の硝酸についても、何故どういう仕組みでなっていて、それを回避するにはどうしたらいい、ということを具体的にお話下さり、解り易かったです。

「土壌分析が、何故必要か」というお話の中では、船が海図を持たないで航海するのと同じで、運を天に任せているのと一緒、だと。
「前もって障害等を予測して、不足成分を探すのではなく、害を及ぼす過剰成分を見つけ出すこと」とおっしゃいました。そしてそれは、「『良くする』ではなく、『悪くしない』という考え方を持つ」ことが大事なことだとも話されました。

最後の質問時間には、積極的に質問をする生産者さんがいらして、私は嬉しくなりました。
何故かと言うと、今こそ原点に返って、「美味しい野菜を作りたい」という最も基本的な思いと、「今やるべきことをしっかりやる」という最も基本的な行動が大事だと思っていて、この会の中にそう思ってくれている生産者さんがいることを目に出来たからです。
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